建通新聞社(東京)
2012/02/16
【東京】 多摩市 総合体育館大規模改修 5月発注
多摩市は、第68回国民体育大会の会場に使用する総合体育館の大規模改修工事を5月に発注し、6月議会に工事請負契約締結議案を上程する方針だ。工期は9月から13年6月の2カ年工事。12年度当初予算案に改修工事費4億8800万円を計上している。
第1〜第7スポーツホールの改修工事を一括して発注し、建築、電気、給排水、空調の工事は分割する意向だ。発注方式は、総合評価方式も検討している。
工事内容は、補助対象となる第1スポーツホールが床張り替え工事と照明器具、音響の改修工事。第2〜第7スポーツホールは照明器具や音響、空調、排水管、電気工事。
屋上に太陽光パネルの設置工事やコージェネレーションで環境にも配慮した施設とする。また、トイレなどのバリアフリー化を施し、災害時には非難場所として使用できるよう強化ガラスを設けるほか、エレベーターやシャッターなどの改修工事も行う予定だ。
既存建物の構造は、鉄骨鉄筋コンクリート造大屋根鋼管立体トラス。規模は2階建て延べ7692平方b。第1スポーツホールの面積は1789平方b。竣工後25年が経過している。所在地は東寺方588ノ1の敷地面積1万4496平方b。
同事業は当初、11年度から12年6月までの2カ年工事を予定していたが、東日本大震災の影響により、同体育館は現在市民の避難場所として一時利用されている。また資材調達の遅れや価格高騰を懸念し工事を1年延期することにした。
なお同体育館は、13年に開かれる第68回国民体育大会(東京多摩国体)事業少年男女ハンドボールの競技会場として使用する。