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建設経済新聞社
2012/02/15

【滋賀】大田最終処分場第2期 25年度着工目指す

 大津市はこのほど、大田廃棄物最終処分場第2期に係る生活環境影響調査結果の縦覧を開始した。25年度の造成着工を目指す。3月8日まで市環境局施設整備課で縦覧。
 大田廃棄物最終処分場は、6年8月から埋立開始した一般廃棄物最終処分場。全体を5工区に分割し、5期に渡り埋め立てる予定。現在、第1期の埋立容量が残り少なくなり、第2期の整備により容量を確保するもの。
 事業予定地は大津市大石曽束町。第2期処分場は第1期の上流側(東側)に隣接して設置する。施設能力は、埋立面積約2万2000u、埋立容量約20万m3(覆土を含む)。25・26年度に造成し、27年度から41年度まで約15年の埋立期間を予定している。
 埋立構造は準好気性埋立構造を採用し、浸出水集排水管及び埋立ガス処理施設(ガス抜き管)を通じて、空気を供給する。埋立工法は、1日分の廃棄物セルを即日覆土し、概ね3mの埋立層ごとに中間覆土を行う「サンドイッチ+セル工法」。
 貯留構造物は、第1期の土堰堤を延長して設置する計画。築造にあたっては、造成の際の掘削土を再利用し、残土発生量を抑制。残土は用地内に仮置きして、造成盛土または埋立の覆土の利用し、場外搬出しない計画。
 地下水集排水管は、有孔管をフィルター材で覆った暗渠排水構造とし、埋立地の遮水工下部に、幹線及び30mピッチでの支線の配置を行い、流末に集水ピットを設けて地下水をモニタリングする。集水ピットから地下送水管で太田川に放流する。
 遮水工は二重遮水シート構造を採用。雨水集排水施設は埋立地の小段及び仮置場の周囲に排水溝を設ける。
 浸出水集排水施設は、埋立地の底面に対角線様に幹線を配置し、幹線から樹状に枝分かれした支線を配置する。法面部には支線から延びる形で、埋立ガス処理施設(ガス抜き管)と兼用。また、幹線から垂直方向に堅型浸出水集排水管を設置する。
 浸出水調整池及び処理施設は新たに増設して対応。第1期施設の隣に設置する。
 このほか飛散防止施設として第2期処分場の周囲にネットフェンスを敷設する。