建通新聞社(中部)
2012/02/15
【愛知】愛西市 統合庁舎建設へ 基本設計案を公表
愛西市は、統合庁舎の建設と改修に向けた基本設計(案)を公表した。設計案に対するパブリックコメントを3月9日まで募集し、出された意見を踏まえて成案を策定する。
基本設計案で示された施設規模は、鉄骨一部鉄筋コンクリート造5階建て延べ1万1890平方b。このうち、増築棟の規模は鉄骨造5階建て延べ8550平方b。防災拠点として機能するよう免震構造を採用し、市役所としての基本的な機能を配置する。
耐震改修を施す既存棟は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ2423平方b。多目的に利用できる会議室などを配置し、庁舎機能を支える施設として改修する。
基本方針は▽市民の利用を第一に考えた庁舎▽市民の生活を守る庁舎▽市民共通の資産となる庁舎―の3点。市民が利用する窓口部分を低層部に確保するほか、防災拠点としての機能、省エネルギーと環境負荷低減などに配慮する方針を打ち出している。
建設地は愛西市稲場町米野308。既存の会議室棟を解体して増築棟を新築する配置計画で、敷地面積は約1万5000平方bを見込んでいる。駐車場は来庁舎用50台、公用車用30台を確保。基本設計は山下設計中部支社(名古屋市中区)が担当している。
今後の工事スケジュールは、2012年度末までに実施設計を完了する見通しで、13年度の着工と同年度内の新棟竣工を予定。また、既存棟は内装や空調整備の改修工事とアスベスト対策も実施した上で、15年4月からの供用開始を見込んでいる。