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建通新聞社(中部)
2012/02/10

【三重】四日市市 12年度予算案公表 普通建設事業費0.9%増の97億

 四日市市は8日、「曙町市営住宅建て替え事業」などを盛り込んだ2012年度当初予算案を明らかにした。一般会計は前年度当初比1・7%減の1027億7400万円を計上。普通建設事業費は同0・9%増の97億4709万円となった。一般会計、特別会計、公営企業会計などを合わせた総額は同1・1%増の2313億1421万円。
 12年度は、市の総合計画(11年度〜20年度)が2年目を迎え、推進計画事業に重点的な財源配分をしたほか、津波避難対策など早急に充実強化を図るべき防災対策の予算を確保した。
 重点施策に関わる建設関連の事業費を見ると、曙町市営住宅建て替え事業には2億6600万円を計上。既存の曙町市営住宅、浜町市営住宅を統合し、鉄筋コンクリート造5階建て2棟に建て替えるため、1棟目の建設に着手する。
 (仮称)大矢知中学校新設事業には7億0250万円を配分し、校地造成に関わる設計と測量、用地取得を行う。新総合ごみ処理施設整備事業は4億6793万円を計上した。16年度の稼働を目指し、敷地造成などを行う。
 このほか、社会資本整備総合交付金事業の道路関係で曽井尾平線の道路改良工と泊小古曽線、小杉新町2号線の詳細設計に1億9400万円。同じく橋梁関係で塩浜跨線橋の耐震設計、新朝日橋の修繕、小生跨線橋の耐震化に7000万円。生活に身近な道路整備事業では舗装打ち替え、側溝整備などに4億9200万円。準用河川改修事業では米洗川中流、朝明新川、源の堀川の自然環境保全に配慮した改修に2億3400万円。久留倍官衙遺跡整備事業で実施設計や造成などの工事に1億5079万円を計上した。このほか新規に海蔵小学校など6校の体育館での地震対策でつり天井崩落対策に1億3739万円。津波被害が想定される小中学校19校の避難施設整備に7170万円などを盛り込んだ。
 企業会計は、水道事業の第2期水道施設整備に15億3147万円、鉛給水管敷設替えに4億5600万円を計上し、管網整備や経年管の更新、基幹施設の耐震化などを行う。下水道事業では茂福汚水1号幹線などの幹線管渠整備やポンプ場の設備更新などで公共下水道の汚水対策に55億2533万円、東町吉崎南雨水幹線や広永雨水2号幹線の整備、ポンプ場建設などを進める雨水対策に29億8666万円などを盛り込んだ。