豊橋市は、豊橋市民病院に「総合周産期母子医療センター」などを新設するための改修工事について、2012年度の予算成立などが順調に進めば、4月早々にも一般競争入札を公告する見通し。
計画では、妊産婦が安心でき、また緊急時の対応が可能な総合周産期母子医療センターと、正常の範囲の産科診療を主に助産師が行い、また分娩、産褥(さんじょく)まで継続性のある一貫した助産ケアを提供するバースセンターを新設する。
既存の市民病院の施設規模は鉄骨鉄筋コンクリート造9階建て延べ約5万7032平方b。診療棟、南病棟、東病棟などで構成。一般病棟は866床、結核病棟34床、感染症病棟10床を備えている。今回は病棟の増築などは行わず、主に東病棟9階と東病棟2階、東病棟、西病棟4階の改修を実施する。。
工事は3期に分けて進める予定だが、工事は一括して発注する方向で現在調整中。まず第1期としては、現在空きスペースとなっている東病棟9階の一部を改修し、東病棟2階にある糖尿病・内分泌内科、眼科などを移設する。第2期は、東病棟4階にある小児科、小児外科、小児耳鼻科を東棟2階に移設させることをメーンに改修を進める。
第3期としては、小児科などが移転して空きスペースとなった東病棟4階にバースセンターを新設するとともに、西病棟4階にある産婦人科を拡充し、総合周産期母子医療センターを設置する。
実施設計は綜企画設計名古屋支店(名古屋市東区)が担当。
同病院では、12、13年度の期間で改修などを進める予定。工事だけでなく、病棟や医療設備の移設にも時間がかかることから、4月早々にも一般競争入札で公告し、12年度第1四半期中には着工しないとしている。
市民病院の所在地は青竹町字八間西50。