建通新聞社(神奈川)
2012/02/08
【神奈川】日産 湘南工場第1地区跡地活用を市に提案
日産車体(平塚市天沼10ノ1)は1日、2月末で車両生産を終了する平塚市の「湘南工場第1地区」の跡地利活用策について、平塚市に対し「複合的な土地利用」を提案した。これを受け市では、関係機関や庁内関係部署でのプロジェクトチームの立ち上げなどを検討する意向だ。
同社と市は2007年9月に、同跡地(平塚天沼地区)のまちづくりの方向性で合意しており、今回の提案はこれに基づいたもの。
日産車体の提案は、跡地を「工業系、商業系、住居系及び公共公益施設のバランスのとれた複合的な土地利用するべき」と提案。工業系の単一用途とするよりも複合的土地利用が効果的で、最新の技術を取り入れたスマートシティの実現や防災拠点の役割を果たすことを目指すべきとした。立地条件などを生かし、商業施設や公共施設、公園・緑道の設置などを検討する。
同社は今後、あらためて具体的な提案を市に対して行い、用途地域の変更などを含めた協議を進める。計画が固まりしだい施設除去などに着手、跡地の大部分を売却する方針だ。
湘南工場第1地区の敷地は約19万3000平方b。生産していた4車種のうち3車種については隣接する第2地区に生産機能を集約済みで、残る車種「ピックアップ」の生産を2月末で終了する。車両生産終了後も同地区内には、第2地区向けの部品工場や本社機能など一部施設を残す予定。
所在地は平塚市天沼10ノ1ほか。