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建通新聞社(中部)
2012/02/07

【岐阜】可児市運動公園 新年度から野球場整備

 可児市は、2013年度末の全体完成を目指して「可児市運動公園」の整備を進めており、12年度は大規模工事の最終となる「野球場」築造を、夏ごろまでに2カ年継続事業として発注する。現在、発注本数や工種などを検討している。
 プロ、社会人、大学の公式戦が行える規模で、少年、還暦野球やソフトボールなど幅広く一般市民にも開放できる施設をコンセプトに計画した。人工芝のグラウンドだけでなく、5193人を収容できる観客席や照明設備、バックスクリーンを設けている。
 施設概要は、グラウンド部分が面積1万3690平方b(北側ホームベース、両翼99・02b、中堅122b)で、ベース周囲を黒土混合土とするほかは全面砂入り人工芝を張る。排水は透水性暗渠。照明は軟式が行えるレベル(内野531ルクス、外野363ルクス)。スコアボードはバックスクリーン一体型(磁気反転方式などから検討中)を整備する。
 メーン、内野のスタンド部分は、鉄筋コンクリート造で建築面積が846平方b、床面積が747平方bで計画。ダックアウト、選手用更衣室、トイレ、シャワー室、ブルペン、本部室、放送室、障害者用観覧室、事務室、医務室などを設ける。
 観客席は、メーンスタンドが長尺ベンチ(1058席)、内野と外野が芝(内野1542人収容、外野2593人収容)となる。
 可児市運動公園整備事業は、既存施設と一体利用できるスポーツ広域交流環境の整備と、災害時の防災拠点としての多目的利用を考えて進めている。03年度に都市計画決定、06年度から着工しており、これまでに南駐車場や道路改良、調整池、造成、テニスコートの整備などを行った。公園全体面積は約12f(新規整備面積約6f)。所在地は坂戸地内。
 設計はオオバ岐阜営業所(岐阜市)などが担当した。