建通新聞社(東京)
2012/02/06
【東京】 杜松小跡地福祉施設 設計を松本陽一で
品川区は、杜松小学校跡地を高齢者福祉施設として活用する計画で、運営事業者を社会福祉法人若竹大寿会(横浜市神奈川区)に、設計者を松本陽一設計事務所(横浜市中区)に特定した。選定された事業者は、区と施設の改修や運営、維持管理の事業契約を結ぶ。2011年度末までに基本設計を完了し、12年度に実施設計、13〜14年度に改修工事を行う。その後、指定管理者としてサービスを提供する。
設置する施設は、区が指定した▽地域密着型特別養護老人ホーム(定員29人以下)▽認知症高齢者グループホーム(定員9人・2ユニット)▽小規模多機能型居宅介護▽地域交流施設―などのほか、事業者が提案したショートステイ(10床)や在宅介護支援センターを予定。さらに地震などの際、避難場所としての活用を想定し、防災備蓄倉庫や地下防火水槽を備える計画となっている。
既存施設は、鉄筋コンクリート造3階建て延べ393平方bの普通特別教室棟、同3階建て延べ2016平方bの管理特別棟、同3階建て延べ812平方bの普通教室棟、同2階建て延べ768平方bの体育館など。敷地面積は6729平方b。所在地は豊町4ノ24ノ15。
プロポーザルには3法人が応募。若竹大寿会の提案が、品川区の高齢者施策「地域包括ケアシステム」に合致、個別ケアを重視したユニットケアの実施など質の高いサービス提供が可能と評価した。