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建通新聞社(中部)
2012/02/03

【三重】県健康福祉部 こども心身発達医療センター整備 三重病院隣接地に移転決定

 三重県健康福祉部は、「こども心身発達医療センター」(仮称)整備計画について、建設地を津市大里窪田町の国立病院機構三重病院の隣接地とすることを決めた。県議会常任委員会で候補地の優位性を説明し、委員会の了承を得た。あわせて、新施設の基本的な機能や内容についても説明した。設計の発注についても基本・実施の一括発注などの手法を検討する考えだ。今後、2013年度の造成、建築工事着手を目指して、12年度から設計を進める計画だ。
 同センターは、県立草の実リハビリテーションセンターと県立小児心療センターあすなろ学園を機能統合した施設を建設するもので、現在地での建て替えも含め移転先を検討していた。移転対象地区は、津市大里窪田町字西穴川340の1ほか。三重病院東側の山林などで面積は7万5866平方b。敷地内には池(新池)がある。施設規模は、現在の両施設の延べ面積約1万5000平方bを参考にして、2階建て程度の施設を想定。診療科目は現行機能を基本とし、整形外科、リハビリテーション科、児童精神科、小児科を想定。定員は、126床未満(現行140床)を見込む。事業費は整備計画費に3000万円、土地造成整備、基本・実施設計などに10億円、建設工事、システム機器などに47億円の計57億3000万円とした。
 今後の事業の進め方として、造成工事着手まで期間が2年程度と限られているため、整備手法は、従来の設計・施工分離方式の採用が適切とし、設計業務についても基本および実施設計を一括発注する手法、または、造成設計も含めての一括発注の必要も含めて検討する。また、施設計画の検討に合わせて土地利用ゾーニングや動線計画、造成計画、交通計画などの土地利用計画(案)を検討する。
 事業スケジュールは施設の基本・実施設計、造成の設計を2カ年で進め、13年度中に造成、建築工事に着手、造成も含め3〜4年の工期を見込み、17年度の開院を目指す。