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建通新聞社(静岡)
2012/02/03

【静岡】静岡県 引佐地区新構想高校の設計は竹下に

 静岡県は、公募型簡易プロポーザル手続きを進めていた「引佐地区新構想高校」の設計者に、竹下一級建築士事務所(浜松市南区)を特定した。既存の本館や北館などを解体して新たな校舎棟を建設する一方、第1産業技術棟などを改修して活用する計画(=表参照)で、解体を含めた建物の基本・実施設計を2012年度末までにまとめる。順調なら13年度に本体工事に着工する。
 引佐地区新構想高校は、引佐高校(浜松市北区引佐町金指1428)と気賀高校(浜松市北区細江町広岡1)、三ケ日高校(浜松市北区三ヶ日町釣78ノ1)の県立3高校を再編し、引佐高校に新高校を設置する。
 新構想高校では1学年8学級を確保。普通科に加え、農業・商業・工業の各科を集約した「産業技術科」を設ける。この計画に基づき、施設を整備する。
 新築するのは、▽校舎棟(鉄骨造、約9800平方b)▽機械実習棟(鉄骨造、約1500平方b)▽多目的体育館(木造、約700平方b)▽屋外プール(50bコース、約1100平方b)▽プール付属棟(鉄骨造、約120平方b)▽部室棟(鉄骨または木造、約80平方b)▽畜産実習棟(鉄骨または木造、約130平方b)▽農業器具庫(鉄骨または木造、約50平方b)▽温室(鉄骨造、約700平方b)▽駐輪場(鉄骨造、約1000平方b)―など。いずれも県産材を活用した木造化や木質化に配慮する。
 一方、第1〜第3産業技術棟や第1体育館、武道場などの建物は、屋根や内外装、電気・機械設備を改修して活用する。
 また、これら建物の新築、改修に先立ち、グラウンドの南西側に仮設校舎(鉄骨造2階建て延べ約7500平方b)を建設する。
 今回委託した設計業務の中で、建物の配置計画や規模、工事のスケジュールなどを固める。13年度からの2カ年で施工し、15年4月の開校を目指す。
 工事費として、新校舎などの建設に約25億円、改修などに約3億4000万円、既存建物の解体に約1億9000万円を見込んでいる。
 設計者選定の公募型簡易プロポーザルには6者が応募。県はこのうち5者に技術提案を求め、竹下一級建築士事務所を設計者に特定した。契約額は1億7300万円(税抜き)、予定価格は1億8498万5000円(同)。
(2012/2/3)

建通新聞社 静岡支社