建通新聞社(中部)
2012/02/02
【愛知】三河港務所 蒲郡地区マイナス11b岸壁 約16億円を予算要望
愛知県三河港務所は、三河港蒲郡地区多目的国際ターミナルを整備する「三河港蒲郡地区改修工事」として、第4四半期に護岸工の一部を発注する。このほか、2012年度は約16億円余りの事業費を予算要望しており、引き続き岸壁の整備などを進めていく。
蒲郡地区の多目的国際ターミナルは、船舶の大型化や輸出貨物のコンテナ化に対応するためには、既設の岸壁では長さや水深が不足するため、ハイブリッドケーソンを使った埋め立てや、防波護岸整備、浚渫などを行い、現在の岸壁よりも約250b沖に、大型船舶の停泊が可能な長さ240bのマイナス11b岸壁を築造する計画。
第4四半期には、護岸基礎本体工を一般競争(総合評価)で発注する予定。工期は約14カ月。また12年度は、護岸工、埋め立て工などを継続するほか、できれば総延長約600bの進入路築造にも一部着手したい考え。
蒲郡地区のマイナス11b岸壁については、11年度末で進捗率は事業費ベースで約50%となる見通し。県では、現時点では14年度末ごろの暫定供用を目指して整備を続けている。なお、全体計画では、埠頭用地を約14f、緑地を約3・5f造成することにしている。
施工場所は蒲郡市浜町。