建通新聞社(中部)
2012/02/02
【三重】志摩建設事務所 南張地区海岸・海岸局部改良設計に着手
三重県志摩建設事務所は「南張地区海岸・海岸局部改良工事」の設計に着手した。同地区の液状化層に対して地震対策工法の検討、設計を作成する。設計担当はパシフィックコンサルタンツ三重事務所(津市)、設計工期は3月26日まで(繰り越し承認後に設計工期を延長する予定)。
対象地区は志摩市浜島町南張地内の南張川と海に挟まれた海岸で、南張海浜公園、管理施設、駐車場などがある区域の公園から西側の護岸。対象延長は約350b。堤防高さは9b。以前の地質調査で液状化層が判明し、対策が必要な箇所となっていた。今回の設計で、5カ所の断面の基本設計、実施設計を行う。護岸の両側にある地盤の砂層を拘束させるため、レベル2時震動を発生させてその影響を調査する液状化判定を行い、状況に合った最適な工法を検討し、施工計画、仮設計画まで作成する。
工事の実施は予算配分が前提となるが、2012年度から着手し、4年程度で集中的に工事を行い、防災対策としての効果を発現させていきたいとしている。
同事務所管内では、国府地区海岸も液状化対策の対象地区となっており、サンドコンパクション工法により整備を行っており、11年度に完了する予定。