建通新聞社(中部)
2012/01/31
【三重】県県土整備部 鈴鹿亀山地域道路網調査検討に着手
三重県県土整備部は「鈴鹿亀山地域道路網調査検討」業務に着手した。鈴鹿亀山地域の交通状況などを踏まえ、現在、調査区間の段階にある地域高規格道路「鈴鹿亀山道路」の整備効果の調査やルート案の検討、概略設計などをまとめる。調査担当はパシフィックコンサルタンツ三重事務所(津市)、調査工期は3月26日(但し、工期は繰り越し手続きを行う予定)。
鈴鹿亀山道路は東名阪自動車道・亀山ジャンクションと直轄道路事業で進める北勢バイパス(BP)の延伸部分を結ぶ延長約10`の道路で、鈴鹿方面からのアクセス機能強化による地域間交流の促進が期待されている。2004年に調査区間に指定された。区域割合では鈴鹿側が6割、亀山側が4割となっている。事業計画段階から事業の必要性について評価が求められることから、次のステップに向けて今回の調査で将来における事業効果や今後の方向性をまとめていく。なお接続する北勢BPを延伸して中勢BPと接続する区間は未着手となっている。
調査内容のうち、現状調査として、鈴鹿亀山地域の地域経済、道路の状況、地域内の幹線道路の課題などの整理や現況速度などの調査を行う。また住民、企業アンケートを行い、道路利用者が求めるサービス水準の把握や交通需要推計などを踏まえ、将来交通需要予測を行う。
整備計画案の検討では、整備効果の早期発現を図るため、2車線の早期全線供用を基本方針とし、より効果的な整備パターンを抽出する。また2車線整備の課題を把握し、4車線整備の適切なタイミングを比較検討する。路線選定では、これまでに検討してきたルートも踏まえて、3ルート程度を選定し、主要構造物計画、設計図などの概略設計、概算工事費算出なども行う。