建通新聞社
2012/01/27
【大阪】豊中警察署建替 12年度基本設計、仮庁舎改修など 大阪府警察本部
大阪府警察本部は、豊中警察署建替整備事業で2012年度予算編成に仮庁舎改修費や、本庁舎の基本設計費などを要求している。認められれば、12年度に仮庁舎の整備や本庁舎基本設計を実施。13年度に実施設計と旧庁舎の撤去などを行い、14年度に本庁舎を着工。16年度の完成を目指す。
現庁舎の場所は豊中市南桜塚3。1964年の建築で、築後48年が経過。老朽化・狭あい化が著しく、耐震性能も基準以下。機能性・安全性・府民サービスの面で大きな支障が生じているため、建て替えにより問題を解消。警察署機能の強化などを図る。現地での改築となるが、敷地が狭いため、別の場所に仮庁舎を設置し一時移転後、現庁舎を解体。その跡に新庁舎を建設する。
仮庁舎の予定地は、豊中市蛍池西町にある大阪国際空港ターミナル所有ビル。敷地面積約2,900uで、建物は鉄骨造5階建て延べ約2,890u。これを警察署仕様に改修し、仮庁舎として一時使用する。
新庁舎は、鉄筋コンクリート造4階建て(地下検討中)延べ約7,500〜8,000uで検討する。本館のほかに別館を建設する予定で、用地約1,000uを購入予定。基本計画の策定は徳岡設計(大阪市北区)で進めている。
現庁舎は敷地面積2,760u。本庁舎が鉄筋コンクリート造地下1階地上3階建
てで1964年の建築。付属庁舎が鉄筋コンクリート造4階建てで70年の建築。合計延べ面積は2,885u。
全体事業費は約39億円で、このうち工事費は約31億円、設計費・文化財調査費などは約6億円と見積もる。工事費の内訳は、新庁舎工事費約27億円、旧庁舎撤去費約1億円、仮庁舎工事費約3億円(復旧費含む)。
12年度予算への主な関連要求は次の通り。
▽旧庁舎撤去設計費=380万円▽旧庁舎閉鎖工事費=445万円▽仮庁舎改修工事費=2億8,600万円▽本庁舎基本設計費=3,953万円