トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(静岡)
2012/01/27

【静岡】島田金谷BPが新規事業箇所に―240億円を想定

 国土交通省の社会資本整備審議会道路分科会事業評価部会は24日、一般国道1号島田金谷バイパス(静岡県)や、一般国道55号(阿南安芸自動車道)安芸道路(高知県)など直轄道路8事業の新規事業採択時評価結果を了承した。今後、2012年度政府予算案の審議を経て、3月末に作成する実施計画で新規事業箇所として正式決定する。
 国道1号島田金谷バイパスは、暫定2車線の道路を4車線化する事業。構造物として大井川を跨ぐ橋梁やトンネル3カ所を整備し、総事業費に約240億円を見込んでいる。
 島田金谷バイパスは、島田市野田と掛川市佐夜鹿を結ぶ延長10・4`の国道1号バイパス。1971年度以降、段階的に供用を開始し、1980年に全線を暫定2車線で開通した。
 4車線化に当たり、国土交通省は、@掛川市側の菊川インターチェンジ付近から大井川手前の大代IC付近まで、上り線だけを北側に別ルートで拡幅し、大代IC〜野田IC間を現道に沿って拡幅する案(事業費約265億円)A全線を現道に沿って拡幅する(事業費約240億円)―という二つの案を検討。損失時間の低減や所要時間の短縮などの事業効果がほぼ同じだったため、現道に沿った拡幅を「妥当な案」とした。
 Aの拡幅案では、現在の2車線の幅員(土工部が8・5b、橋梁部が8・75b、トンネル部が9・5b)を、同じ形で広げることを計画(=図参照)。構造物として、延長534b、207b、220bの3カ所のトンネルと、大井川を跨ぐ延長890bの橋梁やトンネル前後の高架部などを整備する。
 今回の新規事業採択時評価は、高規格幹線道路以外で全体事業費が250億円未満の事業を対象に実施。選定に当たり、大都市やブロック中心都市でのボトルネック対策や、地域の耐災性を高めるネットワーク確保に役立つ事業のうち、渋滞発生状況や災害危険性が高い箇所を絞り込んだ上で、事業実施環境などが整っているものを選んだ。2012年度の新規採択が決まれば、同省が地元との協議や調査業務などを開始する。
(2012/1/27)

建通新聞社 静岡支社