建通新聞社(神奈川)
2012/01/26
【神奈川】横浜市 金沢区総合庁舎建て替えで設計プロポ
横浜市は25日、金沢区総合庁舎の建て替えで設計を委託するため、公募型プロポーザルの手続きを開始した。参加意向申し出を2月1日、提案書を2月8日〜29日にそれぞれ受け付ける。資格要件は「市内」「準市内」の単体企業で、公共建築物の設計実績と、日本建築学会などが主催する建築賞や横浜市の優良設計者表彰などの受賞実績を求める。3月中に委託先を決定する。
金沢区総合庁舎は、区役所のほかに消防署や公会堂を含む複合施設で、耐震性が不足している上、施設の老朽化が著しい。当初は大規模改修を予定していたが、災害時の指令や避難の拠点施設として万全を期するため、2011年11月に現地建て替えを決定した。事業費は約100億円を見込む。
新庁舎の規模は地下1階地上6階建て延べ1万9600平方bで、構造は鉄筋コンクリートか鉄骨造を予定。
施工の詳細は今後、設計の中で検討するが、まず隣接する泥亀公園を利用して新庁舎を建設。その後に現庁舎を解体し、新たな泥亀公園を整備する予定方針だ。。
現庁舎と泥亀公園を合わせた敷地面積は1万0190平方b。現庁舎の規模は鉄筋コンクリート造4階建て延べ9565平方bで、1971年に完成した。
基本・実施設計を4月〜2013年8月に実施。工事については13年度下期に発注手続きを開始し、14年度に着工、15年度末に区役所の一部と消防署を完成させる。最終的な事業完了は18年度を予定している。
所在地は金沢区泥亀2ノ9ノ1。
横浜市は東日本大震災を受けて、区役所の安全対策を前倒しで実施する。現在、金沢区のほか、南区と港南区の総合庁舎で設計者の選定手続きを進めており、3月までに委託先を決定する。