建通新聞社(東京)
2012/01/20
【東京】 文化庁=東博・黒田記念館を耐震補強改修
文化庁の2012年度予算案によると、所管する独立行政法人の施設整備では、奈良文化財研究所の本庁舎改築や奈良国立博物館の防災設備改修、東京国立博物館・黒田記念館の耐震補強改修などの経費を確保した。東日本大震災で被害を受けた文化財の復旧支援や、近現代建築資料などの収集・保存の取り組みも始める。
概要は次の通り(単位万円、▼は新規)。
◎独立行政法人の施設整備
=国立美術館=▼京都国立近代美術館電気設備等更新工事―4000(3カ年計画、12年度は設計等)▼東京国立近代美術館本館展示室・収蔵庫空調機更新工事―2億0700
=日本芸術文化振興会=▼新国立劇場エスカレーター設置工事―5800
=国立文化財機構=▽京都国立博物館平常展示館緊急建替工事―50億0500(本体工事と関連工事の一部等)▼奈良文化財研究所本庁舎建替工事―2000(5年計画、12年度は設計)▼東京国立博物館黒田記念館耐震補強改修等―6億1400(耐震改修・傾斜補正等工事)▼奈良国立博物館防災設備等改修―11億4100(収蔵庫消火設備のガス式消火設備への改修工事等)▼東京国立博物館表慶館バリアフリー化工事―5900(エレベーター、トイレ等を設置)
◎国宝・重要文化財建造物の保存修理等
▽調査―900▽保存修理―70億0900▽防災施設等―19億2700
◎伝統的建造物群の保存修理等
▽調査―1700▽保存修理―8億6700▽防災施設等―1億0600
◎被災文化財の復旧
▼建造物―@1億6700▼記念物(史跡・名勝・天然記念物)―@14億6200▼伝統的建造物群―2億8300
◎近現代建築資料等の収集・保存
▼設備整備、運営準備、調査等―1億5000