建通新聞社四国
2012/01/20
【高知】南海地震対策などに51億余 県予算見積
高知県土木部は、2012年度の予算見積もりとして、県民の安全・安心の確保に向けた地域の防犯、防災の基盤づくりのうち、南海地震対策などに51億3200万円を要望した。具体的には、国分川などの耐震対策に10億3800万円、地震急傾斜地崩壊対策に5億6000万円、高知港海岸の地震・津波対策に6億4700万円などを想定している。
主な事業は次の通り。
▽住宅の耐震対策(2億4400万円)―耐震改修予定棟数を800棟に増加し、30万円上乗せ補助の継続、避難路沿道のブロック塀などの単独の耐震対策を補助対象に追加
▽緊急輸送道路における橋梁の耐震補強(4億3700万円)―春野赤岡線浦戸大橋など15カ所で実施
▽緊急輸送道路などにおける道路法面対策(3億7100万円)―国道441号の岩間〜久保川など10カ所で実施
▽緊急輸送道路被害想定調査など(4500万円)―地震発生時の被害想定と防災総点検再調査、トンネル防災対策計画策定
▽高知港海岸の地震・津波対策(6億4700万円)―国直轄湾口対策などの実施設計、海岸堤防耐震補強・嵩上げの実施
▽須崎港の直轄津波防波堤などの整備(4億7900万円)―国直轄津波防波堤
▽津波・高潮危機管理対策緊急事業費など(3億9400万円)―津波に対する護岸補強、海岸耐震診断
▽国分、鏡川および江ノ口川の耐震対策など(10億3800万円)―国分川など3河川の堤防液状化対策、下田川など3排水機場の耐震化
▽物部川、仁淀川および四万十川の耐震対策(2億6700万円)―国直轄事業による水門・堤防などの耐震化
▽地震急傾斜地崩壊対策(5億6000万円)―津波避難路、防災拠点・緊急輸送路
▽浦戸湾東部流域下水道の耐震対策(1億9600万円)―幹線管渠、ポンプ棟などの耐震化
▽庁舎などの地震対策関連事業(1億5600万円)―庁舎の耐震診断・設計監理委託、工事、室内の安全対策、非常用電源・受変電設備・屋上専用階段の整備など