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建通新聞社(東京)
2012/01/19

【東京】 都水道局 和田堀給水所拡張工事に本格着工

 東京都水道局は、2012年度に和田堀給水所(世田谷区)の更新工事に着手する考えだ。既存の配水池などを解体し、新たに11万立方bの容量を持つ配水池とポンプ棟(各2基)を建設する。当初11年度中の着工を予定していたが、区の条例への対応などから着工時期を延期した。12年度は、敷地内にある樹木の移植と既存の2号配水池の解体を実施。13年度以降に予定する新施設の建設につなげる。
 和田堀給水所(世田谷区大原2ノ30ノ43、敷地面積約5・4f)の更新工事は、1924年に完成した既存施設の老朽化解消と給水能力の拡充が目的。
 全体を2期に分け、合計6万立方b(3万立方b×2)の容量で整備されている既存配水池を解体し、新たに合計11万立方b(5・5万立方b×2)の配水池とポンプ棟(2棟)を建設する。総事業費は約100億円。設計は日本工営(千代田区)が担当した。
 当初は、11年度に1期事業の対象となる敷地東側の2号配水池の解体を始め、13年度から新たな配水池とポンプ棟各1基の建設に着手する予定でいた。
 しかし、地元世田谷区が11年4月に施行した「世田谷区まちづくり条例」の規定により、通常の紛争予防条例に基づく説明会以外にも、地元との協議と合意形成が必要になったため、着工時期を1年遅らせることにした。
 新たな施工スケジュールでは、まず12年度初頭〜今夏ごろで敷地内の樹木の移植を実施。その上で、今夏から同年度末の期間で2号配水池を撤去して、13〜17年度に新たな2号配水池とポンプ棟を建設する。
 これらが完成する17年度以降に1号配水池を対象とした2期事業を開始。21年度中の完成を目指して工事を進める予定だ。