建通新聞社(神奈川)
2012/01/18
【神奈川】東急建設 横浜の上郷開発、計画を大幅縮小
横浜市栄区で新しいまちづくり「上郷開発計画」を検討している東急建設(東京都渋谷区)は、事業対象エリア約33fのうち開発エリアを全体の18%・約6fに縮小し、残る82%・約27fを緑地として保全するとした新たな事業計画をまとめた。今後、1月中に都市計画提案の事前相談を、6月に本提案を横浜市に提出する。順調なら2015年にも宅地の造成を開始、18年ごろのまちの概成を目指す。
開発エリア6fの土地利用は、等価交換方式で集約する地権者の宅地部分が約4f、東急建設の事業用地部分が約2f。宅地には地権者が一戸建て住宅を建設する。計画戸数は全体で300戸程度、計画人口1000人程度の新しいまちとなる。
事業用地には、東急建設がホームセンターなどの商業施設や5科目程度のクリニックモールなどを誘致し、最小限の生活利便施設を整備する。このほかの土地約27fについては、横浜市に買収を求め、まとまった緑地として市による保全を要請する。
開発計画に当初盛り込んでいた社会福祉施設やマンションの建設は見送り、それぞれの予定地を公園や緑地とした。緑地や湿地、草地の再生や丘陵部の農地をどう生かして次世代につなげるか、市民とともに検討する。
今後、緑地の指定や都市公園整備の提案、開発エリアの市街化編入を目指した手続きを進める。市街化区域と市街化調整区域の区域区分(線引き)が15年度に見直されれば、同年中にも造成に着手。約3年程度の期間で新しいまちを創出したいとしている。造成工事は直営で行う。
計画地は横浜市栄区上郷町754ノ1ほか。