建通新聞社(東京)
2012/01/18
【東京】 都水道局 環境計画策定支援をコンペで委託
東京都水道局は、2012年度中をめどに策定する13〜15年度の都水道局環境計画の検討に当たり、支援業務を担う事業者を企画コンペで選定する。東日本大震災の発災後、変化する社会ニーズに対応するため、環境・エネルギーに関する民間のノウハウを取り入れたいとの考えに基づくもので、支援業務の外部委託は今回が初めて。24日まで応募書類、2月22日まで企画提案書をそれぞれ受け付け、3月下旬に事業者を決める予定だ。
都水道局の環境計画は、東京水道の事業を通じた環境負荷の低減に向け、3年間で重点的に取り組む施策と目標をまとめたもの。12年度に前計画の期間(10〜12年度)が終了することから、同局は12年度中に新たな計画を作成するための検討を進めている。
今回の企画コンペは、東日本大震災を踏まえた近年の社会情勢と、それに応じた対策を新計画に盛り込むのが狙い。選定事業者には、水道施設の省エネ診断や周辺動向の調査を実施してもらった上で、新計画の基本方針や施策の方向性、具体的な取組内容に関するアドバイスを求める。
コンペの参加資格は▽都の物品買入入札参加資格者▽環境アセスメント関係業務の格付AかB▽過去に同種の業務の履行経験−など。業務の予算上限は1300万円(税込み)となっている。
24日まで応募申請を受け付け、翌25日に応募者向けの説明会を開催。説明会の内容を踏まえ2月22日まで集める企画提案書を審査し、3月下旬に事業者を選定する。
選定事業者が12月28日を期限にまとめる成果を基に局内で新計画の中身を具体化し、12年度末までに策定・公表することにしている。