建通新聞社(東京)
2012/01/18
【東京】 葛飾区、障害者施策推進計画素案を策定
葛飾区は、2012年度からの6年間を計画期間とする障害者施策推進計画(素案)を策定。ケアホーム・グループホームなどの整備促進や、歩道勾配改善事業などユニバーサルデザイン事業などを進める。
計画では、近年の社会情勢を踏まえ、関係機関の調査・ヒアリングなどを実施し、現状の課題を浮き彫りにして計画に反映している。
ケアホーム・グループホームの整備促進では、12年度からの6年間で年間1施設ずつ合計6施設の開設を計画。施設を整備する社会福祉法人などに対して整備費用を助成するほか、身体障害者・高次脳機能障害のケアホームの整備を支援する。また、特別支援学級卒業生の日中活動支援に向けた通所施設の整備や、短期入所・区内グループホームなどの緊急時のバックアップ機能拠点として、地域生活支援型入所施設の整備支援について具体的な検討を開始する。
ユニバーサルデザインのまちづくりでは、交通面で公共交通事業や国・東京都などと一体となったバリアフリー化を進めるほか、区内約20`の道路に設定された特定経路について、段差や勾配の改善整備を進める。さらに、公園内のだれでもトイレ設置を12〜14年度は5カ所ずつ、15〜17年度は4カ所ずつそれぞれ整備する。
防災体制の充実として、避難所となる障害者施設に補助電源としての発電機設置や停電時に備えた設備の設置、聴覚障害者向けの設備整備などを検討し、緊急時に備える方針だ。