建通新聞社(中部)
2012/01/17
【三重】川越町 複合施設基本構想・基本計画(案)を策定
川越町は、「図書館など複合施設基本構想・基本計画(案)」を策定した。現在、同案に対し町民からパブリックコメントを求めている。同町では今後、2011年度末までに基本構想と基本計画を確定させ、順調に進めば、12年度に基本設計と実施設計を行う計画。
同事業では、図書館を核とする新施設を国道1号沿いの同町豊田一色の旧役場跡地に建設し、既設の中央公民館(鉄筋コンクリート造2階建て延べ1075平方b)と、郷土資料館(鉄筋コンクリート造平屋554平方b)の機能を併せ持つ複合施設とする計画。
同案では、施設全体の規模を4600平方b程度と想定し、建設費と備品費、駐車場整備費を合計した概算事業費を約20億円と試算している。建設費には、本体工事、外構工事のほか、既設公民館解体や防災対策費などを含んでいる。
施設内の図書館部門では、一般成人の利用を核に、子どもや保護者、高齢者までの利用を想定した8万冊の収蔵規模とし、公民館部門では、現状の会議室(56〜80平方b)4室を5室に増やし、教室など教育機能のほかコミュニティー機能の充実を図る。また、郷土資料部門では、展示室と収蔵庫の2室合計で500平方b程度を想定している。同案の策定は日建設計名古屋事務所(名古屋市中区)が担当。
開館までの整備スケジュールでは、12年度に基本設計と実施設計までをまとめ、13年度には本体工事に先行して駐車場の整備に着手、同年度の本体工事着手を想定している。建設工事は、駐車場整備から本体工事、外構工事を13年度から15年度に行う計画。