建通新聞社
2012/01/16
【大阪】府の電子入札システムの再構築 12年度に公募型プロポ 等級区分改定へ
大阪府総務部は、電子入札システムの再構築に着手する。2012年度予算案に9,042万円を盛り込むことが認められた。システム再構築の業者選定で公募型プロポーザルを実施する。
入札参加手続きや入札書の提出を電子的に行う大阪府の電子入札システムは、14年度に更新時期を迎える。財政構造改革プランにおいて「さらなる経費削減に努めるべき」と指摘を受けたこと、また建設工事の等級区分や委託役務の登録種目について、発注実績や業務内容から制度などを見直す必要が生じたため、より効率的、効果的なシステム確立に向けて改修を行う。
12年度は、委託先を決定し、システム再構築(仕様調整・改修)に着手。13年度に改修作業を継続し、14年1月から新システムの運用を開始する。新システムの運用開始前には説明会を開催する。
府は、工事の規模や難易度に応じて工事に等級区分を設定し、入札参加業者の規模や技術に応じた等級区分の工事を発注することとしている。しかし近年の入札契約状況から等級区分と落札者の状況にかい離が顕著になっており、初期の目的が果たせていないため、この等級区分を改正することとし、システム改修に盛り込む。
また、現在進めている予定価格などの事後公表の本格導入に当たり、失格判定機能の強化など、事後公表に対応するシステムとする。
委託役務の入札では、府の入札に必要な登録種目・業種を設定の上、業者に入札参加させている。しかし、近年の発注状況から登録種目・業種の見直しの時期を迎えていると判断。システムの改修に盛り込む。