志摩広域消防組合(管理者・大口秀和志摩市長)は、同組合消防本部および志摩消防署の庁舎移転新築工事を計画している。現在は候補地を絞り込み検討している段階で、順調に進めば、2012年度の予算案で調査など必要な経費を計上し、用地が確定すれば12年度から設計など具体的な作業に着手していく意向だ。現時点では14年度中の完成を目指している。
同組合は志摩市と南伊勢町の旧南伊勢地域を管轄区域とし、現庁舎は、1974年に志摩市阿児町鵜方3080に2階建ての施設が建設された。その後、鉄骨造3階建ての事務所棟が増築され現在の施設となっている。車庫なども含めた施設全体の延べ面積は約1400平方b。現在の敷地面積は約3000平方b。施設の老朽化と耐震性が課題となっていた。
計画では、阿児町神明字長沢の志摩市所管の長沢運動公園を第一候補地として挙げており、今後、建設地としての適合性について市と検討していく。施設規模は未定だが、現有施設の1400平方b以上の規模を想定している。大規模災害に対応していくため、より標高が高い位置での建設、設備面でもデジタル化など通信システムの充実などの諸課題にも対応していく考えだ。