建通新聞社(神奈川)
2012/01/12
【神奈川】リバースオークションを試行 相模三川公園内太陽光発電設備設置の資材調達 16日から参加者募集
神奈川県は、県立相模三川公園内への太陽光発電施設設置に必要な太陽光パネルなどの資材納入据え付け業者と納入価格を、競り下げ方式(リバースオークション)で決める。16〜25日までオークションの参加者を募集する。2月9日に競り下げを実施する予定。オークションで決定した資材納入据え付け業者と価格を指定して、相模三川公園の太陽光パネルなどの設置工事を発注する。工事用資材の調達に同方式を取り入れるのは都道府県では初めて。
県立相模三川公園(海老名市上郷2ノ1ノ1)内のパークセンター屋上に、リバースオークション(他社の価格が分かる中で値を下げる入札方式=競り下げ)方式を採用して、発電容量10`hの太陽光発電設備を設置する。9月補正予算に太陽光発電設備の整備費として1250万円を計上した。
太陽光発電パネルなど(太陽光発電に必要な資材や据え付け、試運転などを含む)の調達に当たって、売り手となるオークション参加企業の間で価格入札を実施。最も安い価格を入札した企業を資材納入据え付け業者(調達先指定者)として選定し、提示された内容を確認した上で正式に決定する。
その後、県はオークションで決定した資材納入据え付け業者と価格を指定し、相模三川公園の太陽光パネルなどの設置工事を従来方式の入札で決める。
県によると、リバースオークションは「一般の入札とは異なり、競争相手の価格が分かる中で値を下げる競争が行われ、事業費の削減効果が期待できる」という。売り手側の企業にとっても新規の取引機会が広がるなどのメリットがある。
国レベルでは、2006年度に国土交通省が工事用資材の納入で採用。10年度には内閣府がコピー用紙の購入で同方式を取り入れている。
今回のリバースオークションは、県が実績と価格で選定し、委託契約を結んだディーコープ(東京都港区)のシステムを利用して実施する。