トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社(静岡)
2012/01/11

【静岡】静岡県 家・庭一体モデル住宅で借地人募集を12年度に

 静岡県は、「家・庭一体の住まいづくり」事業で、定期借地権によるモデル住宅団地の借地人の募集を2012年度に開始する。太陽光発電設備の導入や県産木材の活用など一定の条件を設定して幅広く募集し、7人(戸)程度を選定する。その上で、借地人が設計者と施工者を選定し、モデル住宅の建設に着手する計画。
 若い子育て世代の住環境の充実や、未利用公有地の有効活用などを目指して実施するモデル事業では、掛川市内にある県総合教育センター「あすなろ」(掛川市富部456)の駐車場の一部約7000平方bを活用する。県が造成工事を実施し、1戸当たり110坪(363平方b)程度の敷地面積を確保。50年間の定期借地権を設定し、借地人を募集・選定した上で、7戸程度の住宅を建設する計画。
 借地人の募集要領については今後、詳細を詰めるが、太陽光発電の設置をはじめとした省エネ対策や、県産木材の活用などを求める方針。太陽光発電設備の導入や県産木材の利用などに伴う既存の助成制度の活用を想定する一方、現段階でモデル住宅の建設に関する新たな補助制度の創設は考えていないという。また、借地人が行う設計者や施工者の選定について、「家・庭一体の住まいづくり」の理念を理解した設計者・施工者を要件とする可能性もありそうだ。
 県は今後、1月中にも造成設計の委託先を決定し、12年度早期に造成工事に着手する。並行して12年度に借地人の募集・選定手続きを開始。借地人の決定後、借地人が住宅の設計・工事を行い、13年度中に住宅を完成させて入居する。
 県はこのモデル事業の仕組みと、借地人の意見などを踏まえ、ほかの地域での事業化の可能性などを探っていく。
(2012/1/11)

建通新聞社 静岡支社