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建通新聞社
2012/01/10

【大阪】今月中に説明会 大阪府が災害廃棄物処理指針 100ベクレル/1s以下を受入

 大阪府は、昨年12月27日に作成した「大阪府域における東日本大震災の災害廃棄物処理に関する指針」について、今月中に府市町村向けの説明会を開催するよう準備している。受け入れ廃棄物の濃度の目安を1s当たり100ベクレルとし、焼却処理は、バグフィルターが設けられている施設などで行うとしている。
 指針は、東日本大震災により発生した災害廃棄物(以下災害廃棄物)を府域で処理する場合に技術的な観点から必要な事項を定めるもの。
 処理の対象とする災害廃棄物の種類は、可燃廃棄物。被災県で選別・破砕処理した後、木くず、紙くずなど組成ごとの放射性物質濃度を測定し、受け入れの目安値100ベクレル/kg以下のものを、コンテナに積み込んで船舶で大阪府域に運搬。その後、選別・仕分けされ市町村などの焼却施設で焼却処理を行い、焼却に伴い発生する焼却灰などを埋め立てる。埋め立ての目安は1s当たり2,000ベクレル。
 焼却処理は、バグフィルターが設けられている施設、バグフィルターに湿式排ガス処理装置が設けられている施設またはこれらと同等の処理能力を有する排ガス処理装置が設置されている施設で行う。
 焼却処理により発生した焼却灰(主灰、飛灰)、排水汚泥などと、選別・仕分け処理により取り除かれた不燃物は、管理型最終処分場で埋め立て処分する。
 周辺住民や作業者が受ける線量限度は、年間1ミリシーベルトを下回ることとする。処理状況や測定結果については速やかに公表する。
 指針は昨年末に環境省と震災廃棄物を受け入れる岩手県に送付。今後の説明会を通じて災害廃棄物を処理に協力してもらえる市町村を探す。