建通新聞社(中部)
2012/01/10
【愛知】阿久比町 2月初旬に新庁舎基本設計者選定
阿久比町は、同町役場の新庁舎建設に向けて、2月初旬にも基本設計の設計者選定に向けた選定委員会を組織する見通し。委員会を設置後、2月中にも公募型プロポーザル方式で設計者を公募することになりそうだ。
2011年12月に公表した基本構想によると、新庁舎の規模は、延べ床面積約5400平方bと設定。併設する多目的ホールは収容人員400席規模のホールとし、フロア面積は約1000平方bと試算している。
建設地は、庁舎と同様に施設の老朽化などの課題を抱えている中央公民館南館を解体し、その跡地に建設する手法を採用。配置計画は「公民館南館跡地に中層棟の新庁舎を建設し、現本庁舎跡地にホールを建設する」手法を採用するとともに、「公民館南館跡地に新庁舎を建設し、町営プール跡地にホールを建設する」手法も設計者の工夫次第では採用可能とした。
現本庁舎跡地にホールを建設する案に基づいた概算事業費は約30億円と試算。内訳は、設計業務に約1億3000万円、建築工事に約24億5000万円としている。
基本構想の素案は、名城大学理工学部建築学科教授の高井宏之委員長のほか、町会議員、町社会福祉協議会長、町文化協会長、一般公募委員らによる庁舎建設検討委員会での検討を経て策定。
事業スケジュールは、5月までをめどに基本設計の設計者を選定し、12年度中に基本設計を完了。13年度に実施設計と確認申請を進めるとともに、並行して13年度の後半に公民館南館の解体工事に着手する。14年度から新庁舎建設に着工、16年度中の完成を目指す見通しを示している。