建通新聞社四国
2012/01/06
【香川】新丸亀警察署の基本設計委託 県警本部
香川県警察本部は、中讃地区の警察活動の拠点として丸亀警察署と善通寺警察署を統合する新警察署を2013・14年度で建設するため、基本設計を日本設計関西支社(大阪市中央区)に委託した。期間は2012年3月末まで。12年度には実施設計を行う。施設規模は09年春に完成した高松南警察署程度を見込んでいる。
建設予定地は、丸亀総合運動公園のプール区域だった0.8fを今夏、用途変更した丸亀市有地。
県警は、整備時期を県が進めていた10年度までの財政再建方策後、早期に整備着手する方針を09年11月に策定した「中讃地区における警察機能強化計画案」に盛り込んでいた。
計画案に盛り込まれた新警察署に求める規模・機能は、中讃地区の治安情勢を勘案し、高松南警察署相当の規模と体制とし、通常の事件・事故に対応する機能に加え、大規模な留置施設や防災活動の拠点機能、周辺警察署への支援機能など、中讃地区の拠点警察署としての機能を追加整備する。
相当規模とされる09年春完成した高松南警察署の体制は警察官204人、一般職員13人、留置施設収容定員40人、一般者用駐車場51台が整備されており、施設は庁舎棟と車庫棟で構成。規模は庁舎棟が鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ6405平方b。車庫棟が鉄骨造2階建て延べ2067平方b。敷地面積約6600平方b。
丸亀署は、築50数年が経過し耐震性の不足や狭隘化が著しいうえ、駐車場も不足している。また善通寺署も築40年以上が経過し、丸亀署と同様な問題を抱えている。
それぞれの警察署は近接した位置にあり、道路網も整備され短時間での管内移動が可能となったことから、統合整備することとなった。
県警は、02年に以前の16警察署体制を抜本的に見直す「警察署の再編整備計画」を策定し、再編整備に取り組んできた。丸亀警察署と善通寺警察署の統合により、一連の再編は完了する。