建通新聞社(中部)
2011/12/27
【三重】津市 屋内総合スポーツ施設 基本・実施設計 日建設計を特定
老朽化が目立つ市体育館と市民プールの移転に向け、両施設機能を統合する「屋内総合スポーツ施設」を計画する津市は、工事に向けた基本・実施設計者を公募型プロポーザルで日建設計名古屋オフィス(名古屋市中区)に特定した。今後、契約手続きを行い、2013年7月末までの設計工期で進める。
プロポーザルでは8者が技術提案書を提出。1次の書類審査で5者に絞り、2次でヒアリング審査を行って日建設計案を最適候補者として特定した。2次に進んだ5者は日建設計のほか、日本設計、佐藤総合計画・中部都市建築設計共同企業体、梓設計、環境デザイン・安井建築設計共同企業体。
屋内総合スポーツ施設は、津市北河路町に立地する産業展示場「メッセウイングみえ」の北側の現在駐車場となっている敷地に建設する計画。観客席を有するメーンアリーナをはじめ、サブアリーナ、屋内プール、武道・弓道場、トレーニングルーム、多目的ルームなどを備えた総合スポーツ施設を整備する。
特定した案では、メーンアリーナなどの屋根をメッセウイングの屋根と調和した円弧状のシルエットとし、山々が連なるようにする。メーンアリーナは鉄骨トラス構造を採用。トレーニングルームは外からも見えるようにするという。水蓄熱空調システムや太陽光・太陽熱を利用した施設などを提案している。
基本計画では、新施設は鉄筋コンクリート造と鉄骨造などの複合構造で、延べ床面積2万平方b程度。今後の設計の中で構造や規模など詳細を詰めていく。
市は今後、13年夏までに設計内容をまとめ、13年度中には施工者を決めたい意向。14、15年度で工事を行い、16年度中の施設供用を目指している。
総事業費は約100億円。