建通新聞社(東京)
2011/12/26
【東京】 大田区 景観計画策定へたたき台
大田区は、2012年度末の景観行政団体の指定に向け、景観計画のたたき台をまとめた。今後、国や東京都との協議を進め、12年度に計画と条例の制定を目指す。
区は、「歴史と文化がしのばれる景観」「日本の玄関口にふさわしい景観」など、区の特徴を生かした景観形成の基本方針を設定。市街化や地勢の状況に合わせた景観形成基準を策定し、実現に向けた仕組みを構築する。
たたき台で示した形成基準では、用途地域をベースとした分類と、国分寺崖線と臨海部を基本軸とし、さらに景観形成特別地区などを定める地勢上の分類のいずれかの基準を区全域で設定。景観計画に即した公共施設の整備や、重要な建造物や樹木の活用などの施策を進めるほか、優良景観認定制度や景観条例の制定などを計画推進の仕組みとした挙げた。
今後、区民や学識経験者などで計画策定委員会を組織し、計画の素案を策定するともに、都との合意形成に向けた協議を進める。パブリックコメントなどで区民の意見を反映させ、計画をまとめる方針だ。
計画策定のコンサルティング業務は計画技術研究所(目黒区)が担当。