建通新聞社
2011/12/22
【大阪】大阪市環境局 夢洲のGTCC発電調査 プロポーザルで三菱UFJが最優良提案者
大阪市環境局は、「夢洲におけるエネルギー供給拠点等に関する調査業務」の企画提案競技(プロポーザル)で、三菱UFJリサーチ&コンサルティングを最優良提案者に決定した。正式契約後、2012年3月31日までの納期で天然ガスタービンコンバインドサイクル発電所(GTCC発電)の導入可能性調査などを行う。
夢洲は舞洲の南西で、大阪市の最西端に位置する埋め立て地。国際物流・産業拠点として成長戦略の重点整備エリアに位置付けている。誘致が決定している大規模太陽光発電施設(メガソーラー)に、GTCC発電を加え、エネルギーの地産地消を目指す。
委託業務の内容は、@GTCC発電所の導入可能性調査Aネットワーク型エネルギー供給システムの導入可能性調査B導入効果評価(環境性/経済性)−など。
5〜10年先を見据えたエネルギー原料調達の確実性や立地条件、電力の供給先の確保、発電施設としての事業性、施設運営主体や事業手法などについて専門的な検討を加える。また、GTCC発電を中核施設とし、舞洲ごみ発電や夢洲メガソーラーなどから成る再生可能エネルギー群と、電力の安定性を確保するための蓄電池などを総合した「ネットワーク型エネルギー供給システム」の在り方に関しても調査。これらの導入による環境面、経済面での効果を試算・評価する。
今回の提案は、実績、金額、業務の理解度、実現性、専門性などで審査し、600満点中434点の評価を得た。