トップページお知らせ >地方ニュース

お知らせ

地方ニュース

建通新聞社
2011/12/20

【大阪】府警本部 古江台待機宿舎の建て替え 事業費約18億円、8階建て延べ6,600uで 12年度実施設計と既存撤去・13年度着工へ

府警察本部は、古江台待機宿舎建て替え整備事業の概要を明らかにした。全体事業費は約18億円。8階建て延べ約6,600uの新宿舎を建設する。2012年度に実施設計と旧待機宿舎の撤去工事を実施。13年度に着工し、15年度の完成を目指す。
 吹田市古江台5−3での現地建て替えを予定。敷地面積は6,132u。新築規模は、鉄筋コンクリート造 8階建て延べ約6,600u。戸数は100戸で、居住面積64u(3DK)。駐車場、駐輪場、バイク置場、ごみ置場、電気室、集会室などを備える。現在の宿舎は、鉄筋コンクリート造5階建て2棟で延べ2,589u。戸数は75戸で居住面積29u。1965年の建設で築後46年が経過している。
 全体事業費は約18億円。内訳は、工事費が約16億円、設計費・文化財調査費等が約2億円。工事費のうち、新待機宿舎工事費は約15億円、旧待機宿舎撤去費が約1億円。維持管理費は年間約800万円を見込む。
 建築基本設計は都市環境設計(大阪市浪速区)、設備基本設計は木村設計計画研究所(大阪市淀川区)、地質調査はジオ調査事務所(大阪市住吉区)が担当している。
 待機宿舎は、大規模な災害などが発生した場合、迅速に集団警察力を動員し、初動措置を行う体制を確保するために、常時警察職員を集団で居住させることを目的として設置している。古江台待機宿舎は、府北部地域の拠点の一つだが、狭あいであり、老朽化が著しく、耐震性能も基準を満たしていない。このため、建て替えを事業化した。
 既存の待機宿舎は現在、府内に47カ所に約3,900戸を確保しているが、その約4割は昭和30年代から40年代に建設された。狭あい・老朽化が著しい。今後は、宿舎の大規模集約化を図り、集団警察力の確保のため、府内4地域(大阪市内、北部、南部、東部)におおむね均衡が保たれるように計4,000戸の整備を図る。