建通新聞社(中部)
2011/12/20
【愛知】市住宅供給公社 東照ビル大規模改修の公募型企業開発提案募集 長谷工コーポレーションを選定
名古屋市住宅供給公社は、「東照ビル大規模改修工事」の施工者を選定するため公募型企業開発提案で募集した結果、3者の応募の中から長谷工コーポレーション関西営業部門東海事業部(名古屋市中区)を選定した。年内に契約を結び、2012年2月に着工する予定。工期は12年12月24日まで。
東照ビルは、建設から40年以上が経過し老朽化していることや、耐震対策が必要とされていることから、建物の再生を目的とした大規模修繕を実施するため、公募型企業開発提案方式による募集を実施した。13日の選考委員会で審査し、決定した。同社のほか、松井・宇佐美JV、名工建設が応募していた。
同社の提案では、住宅部分のエントランスへの自動扉の設置、1Kの住戸についてユニットバスの設置、3DKを2DKにリフォームすることなどが盛り込まれている。上限価格4億1400万円に対し、提案価格は4億1000万円。提案の内容は、22日まで同社第4会議室に展示している。
東照ビルの規模は鉄骨鉄筋コンクリート造地下1階地上10階建て延べ約1万6434平方b。地下1階〜地上2階が駐車場、店舗、事務所など(約6225平方b)、3〜10階が賃貸住宅など168戸(約1万0208平方b)となっている。建設年度は1967年度。
今回の大規模改修工事では、外壁・耐震・屋根防水などの改修、住宅部分雑排水管・流し台などの改修、事務所部分の改修を実施する。実施設計は柳澤設計事務所(名古屋市北区)が担当した。
同公社が大規模改修工事で公募型企業開発提案方式による募集するのは今回が初めて。同公社は今後も同様の方式での募集を実施していきたいとしている。