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建通新聞社（中部）
2011/12/20
【三重】伊勢市消防本部庁舎建て替え 公園を一体的に再整備
伊勢市は、「消防本部庁舎建て替え」の移転候補地について楠部町の倉田山公園サブグラウンドの敷地約２７００平方を検討している。東海・東南海・南海地震などの大規模災害に対する防災公園として倉田山公園全体を一体的に再整備する方針で、市議会などの了承を得て２０１２年度にも社会資本整備総合交付金の活用に向け手続きを開始する。検討案のスケジュールによると、12年度に消防本部庁舎と公園施設の設計、13年度に消防本部庁舎と公園施設の敷地造成、建築工事に着手する。15年度の完成を目指す。
既設庁舎の老朽化や救急無線のデジタル化などに対応するため建て替え整備を行う。消防本部庁舎の新施設は延べ床面積約６０００平方㍍を検討。このうち消防本部を約４０００平方㍍、防災施設を約２０００平方㍍とし、大規模災害時に対策本部や支援物資の集配拠点などの機能を持たせる。
消防本部庁舎の整備には国の補助メニューがないため、防災公園として一体的に整備することで社会資本整備総合交付金の活用を目指す。
倉田山公園の再整備は、サブグラウンドを伊勢学園側の多目的広場に移設するほか、庁舎建設候補地の北側を野球場の駐車場としても活用できるよう整備し、平常時はスポーツや防災体験学習の拠点、災害時には災害活動拠点として利用する。国道23号からの進入路整備なども検討する。
消防本部庁舎の既設規模は鉄筋コンクリート造２階建て延べ１２８８平方㍍。１９７１年の建設。敷地面積は２８０７平方㍍。99年に耐震補強整備を実施したが、雨漏の発生や車庫、会議室、倉庫などのスペース不足が問題となっている。
所在地は伊勢市神田久志本町１４３６ノ１。
