建通新聞社
2011/12/19
【大阪】母子保健総合医療センターの手術棟整備 延べ6,700u、 事業費38億円で 3月にも入札公告
大阪府立病院機構母子保健総合医療センターは、手術棟増築の想定延べ面積を6,700u程度、事業費約37億9,000万円と概算している。早ければ、2012年3月にも入札を公告し、14年春の開院を目指して建設を進める。入札には、実施設計と建設工事を一括で発注するデザインビルド(DB方式)の導入が検討されている。
主な施設内容は、手術室10室(現在7室)。ICU部門は、PICC(小児集中治療室)12床(現在8床)、HCU(高度治療室)6床(新設)。小児緊急部門は、初療室3床(新設)。このほか、中央材料部門、霊安室、解剖室などを予定。
施設の想定規模は、地下1階地上2階(塔屋)建て延べ約6,700u。地下は中央材料部など。1階はICU、小児急患部門、2階は手術部門。塔屋は機械室。敷地内の北側に建設する予定。基本計画・基本設計は、安井建築設計事務所(大阪市中央区)が担当。
事業費約37億9,000万円でこのうちの工事費等は約29億2,000万円。うち、調査・設計・工事監理費等は約1億8,000万円。維持管理費は年間約6,700万円を概算している。
堺市域における小児医療・周産期医療について、2010年1月の大阪府地域医療再生計画「堺市・南河内医療圏」で、小児医療・周産期医療機能の整備・強化が必要とされている。
母子保健総合医療センター(和泉市室堂町840)は、同市域の小児医療・周産期医療を担っている。建設から約30年が経過し、施設や設備が老朽化・狭隘化している。手術室やPICUの不足などの課題があり、患者の受け入れ体制が十分とはいえない。また、高度専門医療の機能を生かし、府南部を中心に重篤な小児患者への対応について中心的な役割が求められ、新たな手術ニーズへの対応も必要。