建通新聞社(神奈川)
2011/12/19
【神奈川】横浜市 工事入札の事後公表 6業種は1億円以上、4業種は5000万円以上の工事
横浜市財政局は16日、2012年度の工事入札で実施する予定価格事後公表の詳細を明らかにした。11年度の入札で試行していた「土木」「建築」「上水道」のほか、「港湾」「鋼構造」「機械器具」の6工種は予定価格1億円以上、「ほ装」「電気」「管」「造園」の4工種は5000万円以上の工事が対象。12年度の早期発注工事から適用する。
横浜市では11年度に技術的難易度が高く、規模が大きい工事について、約半数の案件で事後公表を試行し、事前公表との比較を進めてきた。
11月時点の状況をまとめたところ、平均落札率は事後公表が87・2%、事前公表が85・7%とほとんど関連性は認められなかったが、最低制限価格に集中する応札状況(プラスマイナス0・5%以内)を見ると、事後公表が28・4%、事前公表が72・6%と大きな差があった。
試行の結果、事後公表で入札価格にばらつきがあるのは、業者の積算能力が入札に反映されていると判断。12年度から事後公表の全面実施に踏み切った。
一方、規模の小さい工事については、積算が容易で、能力の差が出る余地が小さいとし、引き続き入札前に予定価格を公表する。