北海道建設新聞社
2011/12/19
【北海道】旧丸井今井苫小牧店がデータセンターに−JCCが改修を計画
建設コンサルタントのJCC(札幌市中央区南5条東3丁目14の7、田中孝祈社長)は、旧丸井今井苫小牧店の施設と土地を取得し、旧店舗をデータセンターに改修するほか、屋外駐車場跡地にビジネスホテルを新築する計画だ。店舗改修は、NTTファシリティーズの設計施工で2012年3月にも着工する考え。ホテルは100室規模を想定していて、運営者が決まれば12年5月にも着工する。これらは3期に分けて整備。総事業費には62億円を見込んでいる。
取得したのは、苫小牧市表町5丁目11の1にある店舗(RC造、地上1地下1、延べ2万9364m²)と自走式立体駐車場(3階建て、602台収容可能)、土地約1万m²。15日に施設と土地を所有する、ビックランドプロパティ1(本社・札幌)と売買契約を結んだ。
JCCでは苫小牧駅前市街地再開発事業として、旧店舗1階部分のデータセンターへの改修と、ビジネスホテル新築を1期、2―3階部分を2期、4―5階部分を3期とそれぞれ位置づけて整備する。事業費は1期で22億円、2―3期で40億円を見込んでいる。
データセンターは、1階部分にラック380台、サーバー1万台を設置し、企業に貸し出す。改修は防護壁や非常用電源、空調設備などが中心で、12年10月の完成を目指している。立体駐車場は有料駐車場として活用する。
立体駐車場隣りの屋外駐車場スペースにはビジネスホテルを新築。運営に当たっては、道内でも事業展開しているスーパーホテル(本社・大阪)と交渉中だ。建設費6億円を充て、100室規模の客室と温泉浴場、大食堂・集会場などを備えた施設とする計画。13年5月の開業を目指している。