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建通新聞社(静岡)
2011/12/09

【静岡】静岡県 旧清水工業高校跡地と静岡市立商業の敷地との交換へ協議開始

 静岡県と静岡市は、旧清水工業高校の跡地と静岡市立商業高校の敷地の一部を交換する協議を開始した。敷地面積や地価が違うため等価交換するのは難しい見通しだが、公園の拡張用地として無償譲渡を求めていた静岡市と協議がまとまれば、同市による公園事業が動き出すことになりそうだ。県議会12月定例会で、中澤通訓氏(志士の会)の一般質問に安倍徹教育長が答えた。
 県立清水工業高校(静岡市清水区八坂東1ノ16ノ1)は、2008年に県立静岡工業高校と統合。県立科学技術高校として静岡市葵区長沼に移転した。その後、跡地の約半分を活用し、県が県立清水特別支援学校を設置。現在、約1万7000平方bが更地として残っている。
 この跡地については、静岡市が秋葉山公園の拡張整備を前提に、無償譲渡を求めてきた。地元でも多目的広場などとして活用を求める声が挙がっている。
 清水工業高校の敷地は、もともと県に寄付されたものだが、県側は、譲渡から20年以上経過した土地の取り扱いを定めた「普通財産の譲与・無償貸付等に関する取扱基準」に基づき、無償での譲与(譲渡)や貸し付けは困難との方針を示してきた。
 一方、県は、13年度の開校を目標に静岡市立商業高校の敷地内で「静岡地区新構想高校」の整備を進めている。同商業高校の敷地は、国有地を県と静岡市が取得。全体面積約3万3700平方bのうち静岡市が約1万2600平方bを所有しており、県立高校として利用するために県が取得する必要がある。
 そこで、県は「この土地(商業高校の静岡市有地)との交換を含めた協議を静岡市と始めた」(安倍教育長)。県の新構想高校の整備や、静岡市の公園整備計画の進展を踏まえ、さらに協議を進めていく方針。
(2011/12/9)

建通新聞社 静岡支社