建通新聞社
2011/12/08
【大阪】大阪広域水道企業団 松原ポンプ場の詳細設計へ 日量47.6万M3規模で
大阪広域水道企業団は、松原ポンプ場の建設に向けて、本年度に詳細設計を作成する。12月中に業務を委託し、2012年8月31日までの納期で作成。工事発注に備える。最大送水量47万6,000M3/日の能力を持つ新たなポンプ場となる。
建設予定地は、松原市上田6丁目。府立松原高等職業技術専門校の跡地で、第1種中高層住居専用地域。配水池・調節池は鉄筋コンクリート造で、有効容量2万5,600M3。掘削深度は10m以上。ポンプ井の有効容量は6,653M3。掘削深度10m以上。最大送水量47万6,000M3/日のポンプ施設、自家発電施設、場内配管を備える。
詳細設計の内容は、設備関係で、@ポンプ、バルブ、天井クレーン、特高・高圧受電設備、ITV、伝送設備、監視制御設備、工業計器、自家発設備、電磁流量計、無停電電源設備など必要な設備の検討Aポンプ設備仕様(水撃、振動、騒音、脈動、電動機仕様、ポンプ仕様、質量、水運用計画)B電気関係=監視制御の考え方、受配電設備・無停電電源設備の容量、各盤関係(重量と容積)C換気、空調設備計画−など。
伝送通信は、送水管理センター(東大阪市下小阪)と村野浄水場(枚方市村野高見台)から遠隔で監視制御するため、無人の施設となる。このため、遠隔制御できるように送水管理センターの監視制御設備も検討。送水管理センターの計算機設備改造の検討も行う。
現地では、旧府立松原高等職業技術専門校の校舎の地下構造物が一部未撤去。 工事の発注に際しては、総合評価形・ビルドメンテナンス(BM)方式を採用する予定だ。基本設計は、日建技術コンサルタント(大阪市中央区)、設計検討は日本上下水道設計大阪総合事務所(大阪市淀川区)が担当した。
松原ポンプ場は、建設中のバイパス送水管を稼動するのに当たり、藤井寺ポンプ場からの水をいったんポンプアップし、泉北浄水池に送水する。
11年度から水道事業の形態が、府水道局から大阪広域水道企業団となり、整備計画自体も変更があるため、改めて基本設計の策定からの作業を進めている。現地では、ポンプ場の擁壁工、水路工、舗装工などが終えている。