建通新聞社(東京)
2011/12/08
【東京】都水道局=エネルギー最小化テーマに12年2月まで共同研究者公募
東京都水道局は、水道施設のエネルギーの最小化をテーマに共同研究者を公募する。東日本大震災による原発事故の影響などで使用エネルギーの削減が求められている中、企業などが持つ再生可能エネルギーなどの活用技術を取り入れて、より環境に配慮した水道施設の整備を目指す。7日〜2012年2月10日まで応募を受け付け、同年3月末までに共同研究者を決める。
共同研究の対象は、エネルギー最小化に貢献できる「現在実用化されていない技術」か「水道施設への適用が確認されていない技術」で、局事業への活用が見込まれるもの。
具体的には▽バイオマス発電▽熱エネルギー利用▽施設内の高低差による位置エネルギー利用▽オゾン発生装置の消費電力削減▽浄水処理過程での電力削減―などを想定。研究期間は12年度から3カ年以内。研究費用や場所は、企業からの提案に基づいて決定する。
公募型共同研究は、水道局の技術だけでは解決が難しい課題に対応できる技術を外部から募り、同局とともに研究開発するため06年度に始まった。水道施設の環境負荷低減をテーマに10年度末に行った公募では、大林組の「送配水管路の敷設替えに活用できる低騒音・低振動工法」を選定している。