建通新聞社(東京)
2011/12/08
【東京】関東地整=宇都宮法務総合庁舎の現地改築設計を久米に
国土交通省関東地方整備局は7日、宇都宮法務総合庁舎の現地改築に伴う設計業務の委託先を久米設計(江東区)に決めたことを明らかにした。公募型プロポーザル(環境配慮型プロポーザル)方式で選定した。2012年度末納期で作業を進め、13〜15年度を予定する工事につなげる。
宇都宮法務総合庁舎(宇都宮市小幡2ノ1ノ11、敷地面積6045平方b)の現庁舎は、敷地のほぼ中央に鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ7275平方bの規模で立っている。完成は1972年。宇都宮地方検察庁、宇都宮地方法務局、宇都宮保護観察所が入居している。
執務室などの面積不足や耐震強度不足の解消を図るとともに、東京入国管理局宇都宮出張所(宇都宮市本町4ノ15、民間ビルに入居)の機能も新たに統合するため、現地で改築する。
新庁舎の計画規模は鉄骨造11階建て延べ1万4463平方b。現庁舎を供用しながら、敷地内にある駐車場の場所などを使って建設する考え。
プロポの特定テーマとした▽敷地と周辺地域の特性を考慮した施設配置や動線(工事期間中を除く)▽環境負荷低減▽内外装への木材利用―に対する提案も踏まえながら、2013年3月29日を期限に基本・実施設計と積算をまとめてもらう。
工事は13年度半ばの契約を目指して発注手続きを進める見通し。現庁舎の解体を含め、16年3月の完成を目指している。
今回の業務では、栃木県警察学校(宇都宮市)にある剣道場を耐震改修するための設計と積算も行う。規模は鉄骨造平屋225平方b(1966年完成)。こちらは2012年3月30日納期で成果をまとめ、12年度以降の工事に備えることにしている。