建通新聞社(神奈川)
2011/12/08
【神奈川】横浜市 南区総合庁舎で設計プロポーザル
横浜市は、老朽化に伴い再整備する南区総合庁舎について、設計委託の公募型プロポーザルを実施する。参加意向申し出を12月12日まで受け付け、2012年2月に委託先を決定する。このほか、同様の再整備を計画している港南区と金沢区の総合庁舎についても12年1月に設計プロポーザルを公募する方針だ。
いずれの庁舎も、資格要件に公共建築物で8000平方b以上の新増築の設計実績と、日本建築学会などが主催する建築賞や横浜市の優良設計者表彰などの受賞実績を求める。所在地区分は南区と金沢区庁舎は「市内」と「準市内」、規模が比較的小さい港南区庁舎は「市内」のみが対象。なお、重複の申し込みはできず、希望者はいずれか1庁舎を選択して応募する。
南区総合庁舎(南区花之木3ノ48ノ1)は、建物の老朽化に加え、消防署や土木事務所、公会堂を併設する施設が手狭で、機能に支障が生じていることから、総合庁舎を旧横浜市大医学部浦舟校舎跡地(南区浦舟町2ノ33)、土木事務所作業場を浦舟町3ノ44ノ2にそれぞれ移転・新築する。
想定規模は庁舎が鉄筋コンクリート造か鉄骨造地下1階地上7階建て延べ2万7000平方b、土木事務所作業場は構造が未定で、延べ面積は500平方b。
13年6月までに基本・実施設計を完了。13年度中に着工し、15年度の完成を見込む。総事業費は約100億円
現庁舎の規模は鉄筋コンクリート造6階建て延べ1万0411平方bの庁舎棟と、鉄筋コンクリート造3階建て延べ1321平方bの公会堂棟で構成。1974年に完成した。
■港南区、金沢区庁舎でも1月に公募
港南区庁舎は12年1月中旬、金沢区庁舎は1月下旬に公募型プロポーザルを実施し、11年度中に設計者を決定する。
港南区総合庁舎(港南区港南中央通10ノ1)は、東側に近接する旧横浜刑務所跡地(港南区港南4ノ347ノ22)に移転・新築する。敷地が約4900平方bと狭いため、区役所と消防署の機能を新庁舎に移設。公会堂については、現庁舎の跡地にあらためて整備するなど、今後対応を検討する。
工事は14、15年度の2カ年で実施。総事業費は約80億円を見込んでいる。
金沢区総合庁舎(金沢区泥亀2ノ9ノ1)は、区役所と消防署、公会堂の複合施設。隣接する泥亀公園の敷地などを一部利用しながら、順次建て替える。敷地面積は約1万1700平方b。
工事は14年度に着手。18年度までに全ての工事を完了させる。総事業費は約100億円。