建通新聞社(神奈川)
2011/11/30
【神奈川】共同住宅太陽光発電設備設置費補助金をスタート 3月15日まで受け付け 100件分を募集
神奈川県は、新たに共同住宅向けの太陽光発電設備設置費補助金をスタートする。分譲マンションの管理組合やアパートなどの共同住宅のオーナーを対象に、1`hあたり1・5万円(上限14・9万円)を補助する。2012年3月15日まで先着順で受け付ける。補助予定件数は100件で、予算額に達した時点でキャンセル待ちとなる。
補助対象は、▽分譲住宅に太陽光発電を設置する管理組合▽賃貸共同住宅に太陽光発電を設置するオーナー▽社宅に太陽光発電を設置する企業▽グループホームに太陽光発電を設置する法人―など。個人の場合は、発電した電力を自身の居住部分に供給しない場合に限定。
設置する太陽光発電は、国の太陽光発電システム補助金の対象として、太陽光発電普及拡大センター(J―PEC)に型番登録され、最大出力が10`h未満であることなどを条件としている。
設置工事の完了期限は12年3月31日。補助金を受けて設置した太陽光発電システムは、10年間は処分(廃棄、譲渡)できない。
太陽光を中心に、再生可能エネルギーなどの導入を促進する「かながわスマートエネルギー構想」に位置するのが太陽光発電。住宅については、補助制度の活用と併せて、一括発注で設置費用を下げる「ソーラーバンクシステム」のほか、金融機関の低利の「ソーラーローン」で自己負担を軽減。小規模な共同住宅(10`h未満)は、今回新たに始める補助制度の活用を通じて設置を促進することにしている。9月補正予算に共同住宅太陽光発電設備設置費補助として1500万円(100件分)を計上した。
申請書類はホームページに掲載。提出先は環境農政局太陽光発電推進課 電話045(210)4076。併せて国の補助金も利用できる。補助額は1`h当たり4・8万円。詳しくは太陽光発電普及拡大センター 電話043(239)6200。