伊勢市は、伊勢総合病院の建て替え整備に向けて「新病院建設基本計画」を2011年度内に発注する。市議会12月定例会の補正予算に基本計画策定費を計上する見通しで、新病院の建設地や規模、配置計画、建設スケジュールなどを12年3月から約8カ月かけて検討する。
17日の市議会教育民生委員協議会で新病院建設の作業工程などについて説明があった。
伊勢総合病院は、既存施設の耐震性能不足や老朽化などにより移転を含めて建て替え整備を行う方針が示されていた。医師不足や財政収支健全化などの問題もあるため、基本計画では新病院の診療科目や病床数、財政収支計画を含めて検討し、建設地、配置計画、各部門の部屋構成、建設スケジュールなどを策定する。
新病院の機能については、伊勢志摩地域の中核病院として急性期医療、救急医療に引き続き対応し、回復期リハビリテーション病棟を設置するほか、健診センターを整備して健診事業を拡大する。
新病院の建設地が決まっていないことから、開院時期については基本計画の中で詰める考えだが、基本計画策定から開院までの建設事業期間は約5年間を予定している。
既存施設の規模は鉄筋コンクリート造地下1階地上5階建て延べ約2万2459平方b。1979年の建設。敷地面積は3万2725平方b。病床数は322床。
所在地は伊勢市楠部町3038。