建通新聞社四国
2011/11/29
【愛媛】災害対策経費に10・4億 県12月補正案
愛媛県は、2011年度一般会計12月補正予算案を発表した。予算額は19億2100万円。9月に発生した台風15号で被害を受けた公共土木施設の災害復旧対策などに取り組むとともに、農林水産関係の公共事業の追加内示などに対応していく。
投資的経費は12億9900万円。このうち災害対策経費として約10億4080万円を計上。広田双海線(伊予市)法面工など123個所の現年公共災害土木災害復旧などに7億9771万円を充てるほか、災害被害の拡大防止のための災害関連緊急対策費として峰地区(西条市)横穴ボーリング工など地すべり対策に2億2105万円、大込地区(内子町)法面工などの急傾斜地崩壊対策に2210万円を計上している。
農林水産関係では公共事業の追加内示(保留解除)があった2億5570万円を計上。湛水防除事業の壬生川北地区(西条市)排水ポンプ設置に2億1300万円、漁港建設費として県営本浦漁港(宇和島市)と団体営船越漁港(愛南町)の防波堤整備に4209万円を充て整備推進を図る。
このほか、地域医療再生基金を活用し、国立病院機構四国がんセンター(松山市)が12年度中の着工を目指し敷地内に計画している(仮称)がん患者・家族総合支援センター整備の設計費補助に246万円を盛り込んだ。患者サロンや研修室、相談室などを配置し、がん対策の総合的な推進を図る。13年3月開所予定。
また、県は、全国防災対策関連としての公共事業や雇用対策などが盛り込まれた第3次補正予算が21日に成立したことを受け、事業内容などの把握、検討に努め、12月議会への追加提案も視野に入れ対応を検討するとしている。
11年度一般会計予算の累計は、6338億3210万円となり、10年度同期比で1・31%減となっている。