建通新聞社(東京)
2011/11/25
【東京】関東地整=3河川の改修へ41年度までに548億円 相模川は当面7年で須賀・中島地区の堤防整備など 事業評価監視委が継続を了承
国土交通省関東地方整備局は相模川(神奈川県)、那珂川(茨城県)、久慈川(〃)の3河川の改修で、2041年度までの概ね30年間に総額約548億円を投じて事業を進める。このうち相模川は当面の7年間で須賀・中島地区の堤防整備などを行う。22日の事業評価監視委員会に「事業継続」の再評価対応方針原案を示し、了承を得た。
相模川の30年間の事業費は約215億円。当面7年間に約50億円で▽須賀地区約850b▽中島地区約950b▽大浜地区約150b―の築堤や四之宮地区の樋管改築を実施して、流下能力を確保する。
これに続き、20〜30年間に約165億円を掛けて水衝部対策(低水護岸約1400b、高水護岸約8660b)や浸透対策(約2840b)、水防拠点と防災ステーションの整備を行う。
那珂川の30年間の事業費は約228億円。当面7年間は▽大野地区約1300bの堤防整備(掘削土量約4万立方b、樋管1基、道路約1100b)▽河口部導流堤の撤去(約540立方b)▽JR水郡線と水府橋の架け替え(完成目標12年度)▽中丸川水門と下大野第三排水樋管の防災対策(ゲート設備改良、遠方監視制御設備の導入、予備電源の導入)―に約60億円を充てる。
また、20〜30年間に下流部約4400bの堤防整備(掘削土量約13万2000立方b、樋管2基、道路)へ約168億円を投入する。
久慈川の30年間の事業費は約105億円。当面7年間は、約24億円で堅磐地区の河道掘削(約35万9000立方b)と排水樋管4基(豊岡第一、豊岡第二、留、後川)の防災対策を行う。20〜30年間は、約81億円を掛けて四堰〜額田と榊橋下流の河道掘削(約109万7000立方b)や、田渡地区の嵩上げ・輪中堤など4カ所の堤防整備(延長約4650b、盛土量約11万6000立方b)を実施する。