北海道建設新聞社
2011/11/25
【北海道】札幌・まるやまいちば跡のシティタワーズ
住友不動産(本社・東京)は24日、札幌市中央区のまるやまいちば跡地で建設を進めている分譲マンション「シティタワーズ円山」の記者発表会を開いた。26日にモデルルームを公開し、販売を本格化させるが、すでに1000件を超える問い合わせがあるという。同社は、札幌市内の分譲マンション市場が回復傾向にあることから、今後供給を強める構えだ。
シティタワーズ円山は札幌市中央区大通西24丁目291の15で、伊藤組土建の設計施工により新築中。RC造、地下1階地上19階、延べ1万2332m²の規模で、住戸は2―4LDKの計101戸となっている。
市内でも人気が高い住宅地である円山地区で、札幌市営地下鉄東西線円山公園駅から徒歩3分という好立地。外壁には気品を漂わせる白を基調としたタイルを用い、存在感のあるツインタワーとした。
主力の3LDKは専有面積77m²と小ぶりながら、アウトフレーム工法の採用や、最大天井高を約2m55cmとすることで開放感を確保。杭基礎に比べて安定感が高いとされる直接基礎を用いる。また、非常用の発電機やエレベーター、防災倉庫のほか、屋上に救助用ヘリコプターのホバリングスペースを確保する。
販売価格は3LDKで3000―4000万円台を設定している。
札幌市内での分譲マンション新規販売戸数調べ(住宅流通研究所まとめ)によると、2009年、10年は1500戸台だったが、11年は2000戸を超える見通し。岩瀬聡住友不動産札幌支店長は「今後数年は、この状況が続くのでは」とみている。
同社は、道内で約9000戸の供給実績を持つ。岩瀬支店長は「(分譲マンションを)ほかにも複数計画している。数年内に何棟か手掛けたい」と新規供給に力を入れる考えだ。