日刊建設工業新聞
2011/11/17
【鳥取】11年度採択に2カ年計画で10億円を見込む/社会福祉施設の整備計画が決定 敬仁会など10施設
2011年度の障害者自立支援法に基づく国庫補助金を活用した県内の社会福祉施設等整備事業は、社会福祉法人7者の10施設が当初計画に沿って整備されることになったことが本紙の調べで明らかとなった。本紙既報の通り、敬仁会が倉吉市に計画しているグループホーム4棟の新築など今後着工に向けた準備が本格化しそうだ。
11年度が最終年度となる国庫補助事業の障害者自立支援法関連施設整備として計画。2月の社会福祉審議会に提出された補助金(補助所要額)の総額は約6億7000万円で、事業費の総額は約10億円が見込まれている。前年度の希望額を大幅に上回るため、全施設の事業採択は難しいのではと見られていたが、11〜12年度の2カ年の整備として全施設の建設が認められた。当初の事業計画は次の通り。
▽祥和会(秋本和彦理事長)。共同生活介護・ふくなりホーム=南部町天萬795=定員5人のケアホーム1棟新築。木造2階建て延べ床面積96・06平方b。事業費約1600万円。
▽敬仁会(藤井啓子理事長)。障害者支援施設・多機能型事業所・敬仁会館=倉吉市山根55=居室の個室化、バリアフリー化、老朽化所の整備など既存施設(整備後の定員は入所60人、通所55人)の大規模改修。鉄筋コンクリート造2階建て延べ床面積3670平方b。事業費約2億7000万円。
▽県厚生事業団(西原昌彦理事長)。就労継続支援B型・すずかけ=鳥取市鹿野町今市1550(旧県立鹿野第2かちみ園跡地)=整備後定員30人の事業所を移転改築。鉄骨造平屋建て延べ床面積640平方b。事業費約1億5000万円。
▽遊歩(波多野和雄理事長)。多機能型・川崎吾亦紅(仮称)=米子市河崎1414=旧病院の建物を購入、改修して定員55人の新事業所を整備。鉄筋コンクリート造3階建て延べ面積1115・91平方b。事業費約1億8000万円。
▽敬仁会(藤井啓子理事長)。共同生活介護・共同生活援助・グループホーム敬仁会=倉吉市上井山田19番1=1棟当たり定員10人の一体型GH・CHの共同生活住居を4棟新築。1棟当たり・鉄骨造2階建て延べ床面積231・868平方b。1棟当たりの事業費約4400万円。
▽養和会(廣江惠子理事長)。多機能型事業所・エポック翼=米子市米原1460−7=定員40人の既存施設の大規模修繕。鉄骨造2階建て延べ面積406・66平方b。事業費約1300万円。
▽あすなろ会(相澤英之理事長)。障害者支援施設・松の聖母学園成人寮=鳥取市白兎69=知的障害者援護施設の改築(整備後の定員40人)。鉄筋コンクリート造2階建て(一部平屋建て)延べ床面積1478・87平方b(改築部分805平方b、増築部分673・87平方b)。事業費約2億円。